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LIFE 2025.02.25 (火)

2040年問題

2040年問題

「2040年問題」と呼ばれる高齢化と人口減少の進行に伴う一連の社会的・経済的問題が、今から16年後に迫ってきています。2040年頃には団塊ジュニア世代層(1971年から1974年生)が65歳を超え、全人口に占める65歳以上の高齢者の割合が約35%に達すると予測されています。この状況では、現在の医療、介護、年金などの社会保障制度を維持することが難しくなると指摘されています。

しかし2040年が「ラスボス」ではありません。内閣府によれば、2042年以降65歳以上の人口は減少に転じますが、高齢化率は上昇を続け、2070年には65歳以上の人口は総人口の約38%に達します。また、75歳以上人口の割合は25.1%となり、約4人に1人が75歳以上の後期高齢者になると推計されています。これらの問題に対処するために、社会保障制度の改革や少子化対策、女性や高齢者の積極的な活用など、多角的な視点からの取り組みが進められていますが、問題の根本的な解決には至っていません。私たちは「2040年問題」を乗り越えられるのでしょうか。2040年問題は社会保障制度の根幹に関わる問題なので、周到な準備無しでは乗り越えることは難しいと言われています。これまでのように社会保障制度に頼り、公的年金や企業年金で生活するという考えをいよいよ本気で捨てる時が来たと言えます。

政治家でない私たち個人個人が出来ることは、自分の将来にとって何が必要かを見極め、それに基づいた準備を始めること。最優先事項は常に健康を心掛け、医療や介護を必要とする状況を未然に防止して高齢期でも働ける身体を確保することです。同時に、ライフイベントを見通して計画的な貯蓄や保険など自分自身でできる限りの準備を進めることも大切だと思います。一人ひとりに必要な準備は異なるため、これらの準備を進めることで将来の困難に対してより強く立ち向かうことができるよう、小さな事からでも出来る事があれば早速始めたいと思います。