OTHER 2025.07.22 (火)
退職代行サービス
退職代行サービス
近年、都市部を中心に利用者が増加しているという「退職代行サービス」。
2000年代後半から2010年代初頭にかけて日本に初めて登場し、
その市場規模は年々拡大し2030年には100億円超えとも言われています。
利用者は20代以下が全体の6割以上を占める一方で、
40代以上のいわゆる管理職世代も近年少なくないといいます。
2025年現在、欧米諸国にはこういったサービスは存在していないが、
お隣の韓国では近年、退職代行サービスの台頭が著しいらしい。
韓国では慣例として退職の意思を伝えた後は、
「チーム長 → 本部長 → 役員 → 社長」と順次面談していく必要があるため、
辞めるために多大な労力を要します。また、上司が怖くて退職の話を切り出せない、
場合によっては損害賠償請求すると会社が脅してくるケースも少なくなく、
近年若者の間では特に高いニーズがあるとのことです。
昭和人間の当方には万が一にも利用する事はないサービスですが、
令和を生きる若者にとっては、退職に伴う一連の労力ですら「タイパ」最優先なのかも。
その一方でブラック企業と言われるような劣悪な労働環境下で苦しんでいる人にとって、
退職代行サービスが「最後の駆け込み寺」的役割も果たしている側面もあるとも思います。
仕事を辞められず、追い詰められて最悪の選択をする人が一人でも少なくなるなら、
結局退職代行の一番の存在意義はそこにあるような気もします。